セミトレーリングアーム

セミトレーリングアームと言えばBMWが確立した、リアサスペンションの傑作品の一つである。70〜80年代の世界のFR車はこのBMWのセミトレをお手本にしていた。BMWでも現在生産されているZ3シリーズまではセミトレを採用している。セミトレは構造は簡単なんだけど、セッティングはとっても難しいンだ、セッティングのいっても、チューナーレベルの話じゃ無くて、設計段階の話しね^^、BMWとスカイラインは、そっくりのセミトレだったけど80年代当時、スカイラインはBMWほどのリアのスタビリティを確保することは、出来ていなかった。セミトレは後退角上反角の適正化とブッシュの剛性、形状が重要なファクターなんだけどスカイラインはそれが出来なかった!結局スカイラインはセミトレをやめマルチリンクへと移行し、R32GTRで革新的なスタビリティを得ることができたんだけどね。セミトレとマルチリンクのどちらが良いかと言えば、マルチリンクが優れている!でもセミトレのシンプルな構造はそれはそれで魅力を感じる!BMWの足が良いといわれつづけてきたのは、やはりセミトレの構造のすべてを把握していたからだろうね。マルチリンクは変型ダブルウッシュボーンと言われているが、36以降のBMWのマルチリンクは変型セミトレーリングと言っていほどセミトレの正確を残しているしね。今、世界の車はマルチリンクに以降している。その理由は大きく2つある。1つはアルミ製品の製造技術の進歩(鋳造、鍛造、それに溶融鍛造なんてのもある^^)、二つ目はコンピューターの進歩だろうね、マルチリングは3次元設計が必要だからね70年代にマルチリンクを作るとすると、設計コストだけども凄いかね、当時は3次元CADどころか、ウインドウズだってないしね!

E30M3とかでこんな偏磨耗してる車ありませんか?

この車は87の30M3の130000キロ走行車なんだけど、みごとに内減りしたタイヤですねえ〜〜^^こんな車は実は多いんだよね!シャコタンにして、ハの字でキャンバーついてるからだと思ってる人も多いんじゃない?でも違うのね、こうなる原因はセミトレの異常なんだよね!こんな車は修理しないとダメだよ!


じゃあ、こうなる理由の詳細はねえ、リアアクスルブッシュとトレーリングアームブッシュに異常ね!これが殆どだね、10万キロもはしってりゃあ、切れちゃうからね、それと切れた状態でハード走行しているとねえ、リアアクスル自体が変型することもあるんだよね!新品と10万キロ走行のリアアクスルの違いはねえ、けっこうあるんだよね^^下見て!かなりいい加減な測定方法なんだけど^^見た目でも違うんだよね、走行距離がかさむとリアアクスルの弓状のソリ(曲率)が開く方向に変型してくるみたい(-3mm)。まあ、この部分で駆動力の全てを受けているから当然なのかもね?リアアクスルが開くとリアがトーアウトになっちゃわけ、そうなるとオーバーステア傾向になっちゃうから、当然リアのメカニカルグリップも減ってきてタイヤの負担が大きくなって、こんな風に偏磨耗しちゃうわけね。まあ、リアアクスルメンバーの変型だけじゃないよ!こうなってるとブッシュもボロボロだからね〜〜〜^^、だからリアアクスルブッシュの交換!あるいわリアアクスルメンバーごとの交換は超お勧めのモディファイですよ!直巻きの車高調なんか入れるよりズ〜〜〜ト効果ありますよ!本当に!!それからねえ、アクスルブッシュは強化していいんだけど、アルミのリジットは絶対ダメね!なぜかは、あとで説明するけどセミトレの欠点を補う為に考えられた方法がボディとのラバーマウントなんだよね、ブッシュの硬度変更はOKなんだけど、方向性をもって変型するブッシュじゃないとダメなんだ!